JAPANESE STYLE「和様」


2014年春、私は終の棲家として京都を選び福岡から移り住んだ。


京都には「和様」のすべてがあり、現代的な「和様」の成り立つ姿がそこある。


そして、私の美意識の原点がそこにある。


この地に身を委ねることによって、私の作品にどれほどの変化がみられるかは今は分からない。


私の中の女神達がよりいっそう優しい微笑みを投げかけてくれることを願うばかりだ。

BUDDHIST「仏画」

 

いつかは描きたいと想っていた仏画。


まだ早すぎるかもしれないと考えながらも、


50代半ばを過ぎた頃から描き始める。


私が描いている仏様は、私にとっての理想の女性の具現化。


そして、あくまでも鶴田様式の仏画に仕上げたい。


60才を超えた今でもまだまだ試行錯誤は続く。

ICHIRO TSURUTA

BIJINGA / DRAWING / JAPANESE STYLE / BUDDHIST / RIMPA

 

DRAWING「ドローイング」

 

一本のラインを描いた瞬間、また違う発見に出会うことがある。


目元、口元、髪・・・


思いがけず引いたラインから、私の描く女性達の語りかけてくる微笑みが違ってくる。


それはきっと、彼女達が自然とそのように導いてくれているのだろうと思う。


今、生まれようとしている作品と私の信頼関係とでもいうのだろうか・・・


不思議な感覚にとらわれながらも、それはそれでとても心地の良いもの。

PROFILE

 

1954年、熊本県本渡市(現・天草市)に生まれた鶴田一郎は、天草地方の豊かな自然に囲まれて育った。幼少の頃から絵を描くのが好きだった彼は、高校を卒業後、多摩美術大学グラフィックデザイン科へ進み、イラストレーターを目指す。


プロとして描き始めた当初は、西洋文化に影響を受け写実的な作品を描いていく中で、自分が「日本人である」という意識が芽生え次第に淋派、弥勒菩薩をはじめとする仏教美術、浮世絵に見られる「美人絵」や「女絵」等、日本独自の美意識へと傾倒していった。彼の描き出す美人画は、まさにアールデコのヨーロッパ的要素と自分の中の日本的なものが見事に融合し、たおやかで華やかな世界を創りあげている。


1987年には、ノエビア化粧品の広告に抜擢され、CMアートの先駆者として人気を博し、彼の作品の中の女性たちは多くの人々を魅了し続けている。「私は私自身のミューズ(女神)を描きたいと思っている。」 と言うように、それは彼の永遠のテーマであり、作家活動の原点ともいえる。そして、2012年、美人画を描き続けて30年、プロとしてイラストを描き始めて35年の時が流れた。


そして2014年・春、彼は終の棲家として京都を選び福岡から移り住んだ。彼の美意識と世界観は鶴田一郎様式として確立され今も変わることはないが、新たな技法とイマジネーションでその広がりを見せようとしている。

RIMPA「琳派」


琳派は、直接の師匠・弟子の間で継承されるものではない。


先人の画業や作品を師と仰ぎ、それを模範として自分で学んでいくもの。


アール・ヌーヴォーやアール・デコにも影響を与えた琳派。


美人画を描き始めた頃からそれほど意識してた訳ではないが、


いつの間にかそのエッセンスを多く取り入れてる自分に気づき


「鶴田流琳派」と自分で名乗っても良いのではないかと思うようになった。